熊本地震 × 東日本大震災 被災者対談特集

-震災体験を活かして別冊「防災タウンページ」で伝えたい情報とは?-
『読者にとって、本当に必要な情報は何なのか?』

熊本地震 × 東日本大震災
被災者が語る必要だった「モノ」「こと」「情報」

心のつながり、互いに支えあい助け合う共助が大事

【Aチーム】熊本地震体験者4名、東日本大震災体験者2名

モノ

  • ポリタンクが水を入れるのに役立ちました。ポリタンクも品切れでなかなか買えなかったので、備えることが重要です。ただ、水を入れると重くて持ち運びが不便、階段を登るのも大変なので、キャスター付きなどの運搬手段の確保も大切。
  • 水が使えないこともあり、食器類は皿にラップを巻いて使うと、使い捨ても含めて役立ちました。
  • 食べ物ですが、水を使わなくていい乾物が便利。冷蔵庫は、普段の買い物についてくる保冷剤をとっておいて、停電した際に冷凍食品の間に挟んでおくと、丸2日は持ちます。
  • 調理器具についてはガスコンロ、電気調理器、発電機が役立ちます。
  • 携帯電話については充電手段。停電や混んでいてなかなか充電できなかったので手動式やソーラーの充電器があると便利。
  • 身体を拭く用の衛生用品(ウェットティッシュ・タオル)や自転車が役立ちます。
  • 食器棚などの転倒防止の耐震用のジェルマットやストッパーも役に立ちました。
  • モノに関しては、行き着くところはゴミ。ゴミがたまる、ゴミが捨てられないことが問題。ゴミ箱があふれて臭いや衛生面でよろしくない。土に埋めても土に帰るような皿(エコ食器)とか、ゴミを出さない、減らす取り組みも必要だと思いました。

こと

  • 何といっても会社からの支援が大きな支えになりました。会社からの支援物資や会社が避難場所になったこと、出社して顔なじみに再会できたことの安心感は心の支えになりました。
  • 通販会社から過去の購入履歴に基づいて衣服を支援物資として届けてもらえました。とても助かった良い取り組み。リピーターとしてまた買いたいと思いました。

情報

  • テレビの震災テロップは、どこで何が買える・配る、お風呂に入れるなど常時情報が流れるのは助かるし、信頼性は高い。元気にもなりました。
  • SNSの情報はスピーディーだが課題も多い。いざ行ってみたら終わっていたり、不明確だったり。信頼性が低い。
  • 近所からの情報は、ご近所さんの口コミや自治体からの情報で、どこのスーパーが再開したとか、ボランティアはどこに頼めばいいかとか、欲しい情報が手に入り役立ちました。
  • ラジオ・新聞は対象エリアが広いので、「どこの情報かが分かりづらい」「情報の鮮度が低い(悪い)」などのデメリットがありました。
  • 情報は鮮度と、信頼できる安心・安全が大事。行政からはきめ細やかで新鮮な情報を出すことが重要であることを実感しました。
  • 通れる道が分かる自動車会社提供のアプリは、人が入力した情報なので信ぴょう性のデメリットはありますが、役に立ちました。
  • 最終的には、情報の大切さ、新鮮さ、正確さ。あと心のつながり、支えになったり、互いに助け合う共助だったり、それが大事だと思います。

備蓄場所は、取り出しやすい場所にし、普段から決めておくことが重要

【Bチーム】熊本地震体験者3名、東日本大震災体験者2名

モノ

  • 常備しておく水は大事。食料は、米に関しては無洗米が良いです。
  • ラジオも大事。ろうそくは余震があって火事が怖いので使いませんでした。ライトは不可欠。
  • 朝晩は冷えたので防寒対策、使い捨てカイロの常備が大事。常備しておく場所が重要で、普段から決めて取り出しやすい場所にしないと、いざというときに使えません。
  • 避難リュックの中に入れて持ち運びしやすいものとして歯磨き、液体歯磨きなど口腔ケアも数カ月の避難では高齢者も含めて大事。アルコールティッシュのような衛生グッズの常備も必要。周囲がうるさくても眠らないと体力がもたないので、耳栓はあると便利です。
  • お薬手帳と薬も、入れておくと役立ちます。熊本では薬剤師が車で駆けつけて、お薬手帳の処方箋で薬を出したという話を聞いていますし、熊本大学病院は混んで、何時間も待ちました。
  • 金銭に関しては通帳やキャッシュカード、ATMは使えないので、現金を用意しておいたほうが良いです。
  • 高齢者の介護用品やベビー用品、液体ミルク。女性の生理用品など。ペットフードや皿も。
  • ビスケットの缶詰、何十年かぶりに食べて美味しかったです。
  • 折りたたみのポリタンク、収納もしやすくて便利です。

こと

  • 事前に家族で話し合っておくことが重要です。熊本地震は夜で、家族は揃っていたけれど、東日本大震災は日中だったので家族はバラバラ。集合場所や会社や個人の携帯番号など共有しておくことが大事。防災タウンページにも記入用ページがあるので、うまく活用してほしいです。
  • 「共助」という点については、自治会や民生委員との連携、つながりも大事です。

情報

  • カーナビでテレビの情報を入手しました。
  • 3.11のときはガラケーで、LINEやTwitterが今ほどは普及していなかったけれど、今ならうまく活用できます。情報が不明確な反面、有意義なツールだと思います。
  • 心のケアや車中泊のエコノミー症候群などに関する情報周知が大事。ただ、ケガや病気をしたときに、どこの病院が開いているのかが分からなかったので、医療情報を届ける手段の必要性を感じました。熊本市立病院も被災しました。医療情報が大事であることを実感しました。
  • 各地域それぞれの活断層がどこにあるのか、地図があると自己防衛にもつながります。
  • 通れる道が分かる自動車会社提供のアプリが役に立ちました。

※意見は参加者個人の主観であり、発言内容について、有効性を保証するものではありません。

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