災害後の生活[避難所生活]

Life After the Disaster

病気や障がいを抱える人、外国人なども含め背景も考え方も違う老若男女が1カ所に集まる避難生活。避難所暮らしは避難者がともに助け合う「共助」が大切です。

避難所の管理は自主運営。人を頼らず動ける人が動きましょう

避難所は住民が自主運営します。避難所運営を行政や学校に頼ってしまうと避難生活が円滑に行われないケースが発生したり、更に自立が進まないことで被災地の復興が遅れることにもつながります。
住民は避難所に到着後、避難者名簿を作成、まずリーダーとなる“避難所自治会長”を選出し、「物資食料」「清掃防犯」「医療保健救護」などのスタッフを決めます。
避難所では、人に頼らず、お互いに助け合い、譲り合って共同生活することが大切です。

避難物資は、すべて行政から支給されるとは考えない

災害時は、輸送路の障害や輸送態勢が整わないなどから物資がなかなか届かないアクシデントが起きます。
避難生活用品は各家庭で普段備蓄している物資で補完することが必要です。

一番困る。仮設トイレやお風呂はどうなるの?

トイレ

阪神・淡路大震災では、多くの避難所が断水となり水洗トイレが使用できず、仮設トイレが設置されました。
基本、仮設トイレは被災者100 人に一基必要ですが、足りないケースも見られました。また、構造上仮設トイレには30 ~ 40cm ほどの段差がありますが、これが高齢者の方々の障害になるケースも。
仮設トイレの整備や下水道の復旧を待つ間、非常用あるいは携帯用トイレの用意をしておくことも必要です。

トイレの使用はなるべくきれいに。使用後の紙は流さず、決められた場所に捨てましょう。

緊急トイレ対策~ポリ袋で急場をしのぐ~

  • 便座を上げて、ポリ袋を便器にかぶせる

    イメージ画像:便座を上げて、ポリ袋を便器にかぶせる
  • 市販の凝固剤+殺菌剤か、なければ猫砂を入れる

    イメージ画像:市販の凝固剤+殺菌剤か、なければ猫砂を入れる
  • 便座を下げて用を足す

    イメージ画像:便座を下げて用を足す
  • ポリ袋を取り出し、しっかり縛る

    イメージ画像:ポリ袋を取り出し、しっかり縛る
  • 所定の場所に捨てる

    イメージ画像:所定の場所に捨てる

お風呂

震災から日が経ち、水や食料、トイレが整うと気になってくるのが身体の汚れ。仮設風呂が設置されても毎日入れるとは限りません。衛生状態が悪くなると心身の健康状態も悪くなります。
身体を拭くウェットタオルや水を使わないドライシャンプー、歯磨きセット等も準備しておきましょう。

避難所では病気になりやすい。健康管理の注意点は?

●避難所で発生しやすい病気●

原因 結果
慣れない避難所の生活 避難当初に風邪が発生
手洗いが不十分 インフルエンザなどの感染症
普段と違う食べ物、慣れない集団生活、将来への心配でストレスが溜まる 内科系の病気が発生
胃腸障害などの消化器系、高血圧や心不全などの循環器系の疾患が多発
座り続けることが多くなり運動不足 エコノミークラス症候群
慣れない共同トイレの使用 便秘
歯磨きが十分にできない 歯科疾患

これらの病気は、とくに高齢者に多く発生しやすい

●病気を防ぐためには●

  • マスクを付け、かからない・移さない配慮を。
  • 軽い運動を心がける。
  • ビタミン・ミネラル剤を用意しておく。
  • ドライフルーツなど、食物繊維が多く保存のきくものがあるとよい。
  • 歯磨きセットやウェットタオル・ティッシュなどを用意しておき、衛生環境に留意する。